塗膜の劣化は溶接部から始まります
溶接ビードと熱影響部(HAZ)は構造上重要であると同時に、鋼構造物のなかで最も腐食が生じやすい部位のひとつです。
防食で最も弱くなる部位
平坦な鋼面とは異なり、溶接ビードと熱影響部には固有の難しさがあります。金属組織、形状、残留応力が変化しているため、素地調整にばらつきがあると特に劣化しやすくなります。
溶接部に必要なのは厚い塗膜ではなく、応力に影響を与えない素地調整です。
不規則な形状
止端部の複雑な形状や余盛(ビード表面)は、一般的な工具では処理が届きにくい部位です。
金属組織の変化
溶接によって生じた酸化物や残留物が、塗膜の付着性を低下させます。
残留応力
応力の高い部位であり、早期の劣化を防ぐには、応力に影響を与えない素地調整が必要です。
作業スペースの制約
鋼構造物の継手部では、狭いスペースと工具を当てにくい角度が一般的な条件となります。
塗装前に溶接部を確実に処理する
MontiPower®(モンティパワー)は予防保全の考え方に基づき、塗装前に溶接部を適切に処理することで、塗膜が早期に劣化するリスクを低減します。その結果、塗膜の付着性の向上、膜厚のばらつきの低減、検査での指摘事項の減少、塗膜の長寿命化につながります。ベルト選定ツールでは、溶接部の形状と錆度に応じたベルトを選定できます。達成した清浄度はISO 8501-1(除錆度規格)に基づく試験報告書で記録できます。ステンレス鋼の溶接後の清浄化については、MontiPower グローバルサイトの溶接部クリーニングをご覧ください。
溶接部処理のための構成
複数の技術を組み合わせ、溶接部に求められる条件に過不足なく対応します。
Bristle Blaster®
除錆・塗膜除去とアンカープロファイル形成を同時に行います。強い素地調整と規定の表面粗さが求められる溶接部に適します。
MBX® システム
より軽度な素地調整や、既存塗膜との取り合いが必要な部位の精密な清浄化に適します。
アクセサリー・ベルト
溶接部の形状に追従し、素地への当たりを一定に保つよう設計されています。
粉じん対策
発生源で粉じんを捕集します。狭隘部、稼働中の設備、粉じん規制の厳しい現場に適しています。
確実な付着性
応力の高い部位でも確実な塗膜付着。
腐食リスクの低減
塗膜下腐食のリスク低減。
検査結果の改善
検査での指摘事項の減少。
均一な性能
溶接部と母材で均一な塗膜性能。
維持管理コストの低減
ライフサイクル全体での維持管理コストの低減。
現場で使われている構成
いずれも素地調整の異なる課題に向けて設計されています。重度の腐食除去から、素地を傷めない精密な塗膜除去まで対応します。
まずは資料のご確認から、デモのご相談まで。
日本オフィスの担当者が、作業内容に応じた工具とベルトの選定、技術資料のご提供、デモおよびサンプル施工のご相談に対応します。ご検討の段階に合わせてお使いください。



